昔は大人びて見えたが、大人になってしまえば肌荒れを隠す濃い化粧にケバさが目につく。
四人で出かけることが多いが、そうすると必ず俺達が年上にみられる。
兄嫁は28歳だというのに、いまなお大学生に間違えられる。
成人式の時期になると振り袖のキャッチにもあう。
兄嫁は極端な部類かもしれないが、肌が綺麗だというのはそれだけであぁも綺麗に見えるものなのかとため息しか出ない。
俺嫁は二度と取り戻せないものだろう。
10代から化粧なんてするべきじゃない。
毎日高い化粧落とし洗顔化粧水美容液と使う俺嫁。
薬局で600円ほどのハトムギ化粧水で済ます兄嫁。
一度汚れた肌はいくらお金を落としても戻ってこないんだと思うと、化粧品に消える金に涙が出る。