最初の離婚後、資格を取るために専門学校に実家から通わせてもらった。
卒業して無事就職して、再婚したのは２８のとき。相手は同い年のバツイチ同僚。
プロポーズされたとき堕胎したことも姉に寝とられたことも話していた。
お互いバツイチ同士で挙式をせず籍だけ入れた。
２年くらいは平和に過ぎた。

 

夫には当時２０歳の妹がいて、２浪で大学に進学した年に地元から上京してきた。
家賃を払えないから下宿させてほしいと夫両親からも頼まれたこともあって三人で暮らし始めた。
最初はとまどったけど、夫妹は明るくてよく家事も手伝ってくれるしっかりした子だったからすぐに打ち解けた。妹がいたらこんなカンジかなーって思ったりしていた。

 

夫と夫妹は夫が地元にいたころからの仲だったらしい。
私はまったく疑ってもいなかった。
そのころ私は管理職で、残業が多くなっていたことから夫の方が早く帰宅していた。
発覚したのは偶然私が早く戻った日、夫と夫妹の態度がいつもと違ったから。妙に焦っているし、ふたりとも風呂上りで、何より部屋のにおいが違った。
最初の夫を姉に寝とられたことを思い出した。

 

信じたかったけど、疑いを晴らすこともできなくて興信所に依頼した。
結果は真っ黒。
興信所に依頼した時に部屋にボイスレコーダーを仕掛けることを提案され、やってみたら毎日毎日夫が帰宅してから私が帰宅するまでの間、盛ってる盛ってる。
その時点でﾀﾋにたくなったけど、追い打ちをかけたのが興信所の調査結果と夫の前妻の証言。

 

２年いっしょに暮していたんだよね。
その２年の間に夫妹は２回堕胎していた。
大学に通っていたのは最初の半年だけでとっくに中退。
そのあとは家で「専業主婦」してた。

 

スーパーに買い物に行く以外ほとんど外に出ていないことをご近所に聞き込んで確認した。
堕胎した赤ちゃんの父親がだれかなんて、考えるまでもない。
興信所が前妻の連絡先を調べてくれた。
離婚の原因は夫が言った「正確の不一致」
前妻との間に生まれた子供の養育費を一括で支払った。
それまで夫が言ったという言葉を疑ったこともなかったんだけど、信じてきた家庭はすでに壊れていたわけで、連絡をとってみた。
今嫁からの連絡に最初は警戒していたけど、こちらが夫の浮気が原因で離婚を考えていると言ったら察してくれた。

 

夫の最初の結婚は地元の田舎でしていた。
相手も地元の人。
想像していた通り、前妻は夫と夫妹のことが原因で別れた・・・