「私も『お風呂に入れ、お菓子を食べて汚れた手を服で拭うな、お風呂に入ったら髪を洗え』なんて、こんなお年頃のお嬢さんに言うことになるとは思っていませんでしたよ」
と言ったら、親は言葉をなくしていた。
一応、新人と言っても技術職だから他の一般職の新人よりも高めであり、一人暮らしをしながら毎日お風呂に入るくらいは十分にできる給料は払っていること、近くの席に妊娠初期の女性がいて彼女の放つ異臭のせいで業務に支障が出ていること、彼女が使用したあとのトイレが汚くて苦情が出たこと等もついでに話した。
なんか親は青ざめたり赤くなったりして震えてた。
彼女は大学から一人暮らしをさせていたので、何も問題なく生活できていると思っていたらしい。
実家暮らしだった頃はそんなことなかったのかな?と思ったけど聞いたところでどうなる話でもなかったのでやめた。
本人は自分の生活を変えずに仕事を続けたかったみたいだけど、親の説得でやっと退職し、地元に帰る気になった模様。
ただミーティングルームはファブリーズぶっかけたけどしばらく臭いがとれなかった。
彼女の使ってたイスも異臭がしみ込んで使えないので捨てざるをえないだろうな…
と、イスに乗せていた100均の座布団を何気なくめくったら・・・