だが父親は「殆ど食ってんじゃねーか、ちょっと子供のおたまが入っただけだろ」と逆切れ。
「ちょっと?さっきからそこのガキが飛ばした汁が俺のワイシャツに染み作ってんのが見えんのか?このワイシャツ一万は超えてんだが弁償する気あんのか?」
俺の反論を聞いて母親が「うちの子のことをガキって言うな!」と熱々のお茶が入った湯のみを投げつけてきた。
女ってなんであんな直情的なの?ホントのこと指摘されて湯のみ投げるって頭の構造おかしいだろ。
咄嗟に手で弾いたが腕と顔に熱々の茶がぶっかかった。
眼鏡にもかかったから眼鏡してなかったら危なかったかもしれん。
ウエイターのねーちゃんがすぐに引っ込んでタオルを持ってきたが、ねーちゃんが戻るより早く割れた湯のみの音で店主登場。
俺と家族連れを見比べ、俺に対し「お客さんトラブルは困るんだよねぇ?」だと。
ねーちゃんが割って入ろうとするも、店主聞く耳持たず。
「はぁ?俺は」と説明しようとしたら
「謝る気ない?言い訳はいいから、迷惑かけるなら出てってくれ」
そしてウエイターのねーちゃんにも
「ご家族さんのフォローが先だろう!湯のみでお子さんが怪我でもされたらどうすんだ!タオルよりほうきだろ!」
ねーちゃんが可哀想なほど戸惑ってたから、俺が店を出ることにした。