晴美逃げろw
とにかく私はトイレに逃げた。
そしたら、トイレのドアをトントンされた。
絶対アントンだと思って開けたら、猪木の顔真似したベテランさんだった。
アントンは帰ったらしい。
帰る前にクリステルを思いっきり睨んで帰ったらしい。
クリステル・・・ごめんなさい・・・。
((((;゚Д゚)))))))
とりあえず、社員一同は一致団結してアントンから
クリステルを守ることにした。
ここで営業男がある告白をしてきた。
聞くところによると、
アントンが営業男を好きなことは営業男も知ってた。
でも、気づかない振りをしてた。
自分のせいで、こんな事になって申し訳ないので何か出来ることが
あれば言ってくれという事だった。
ベテランさんは「じゃ、アントンと結婚してくれ」と言った。
無茶苦茶すぎる。
営業男はもちろん「無理です。嫌です。」って断ってた。
そりゃそうだ。
とりあえず、問題が起こらないことを祈りつつ、その日は帰った。
次の日からさっそくアントンのクリステルいじめは始まった。
アントンのいじめ方は、内側からズンズンくる。
人の心をボロボロにして喜ぶタイプのいじめ方だった。
何かある毎に、「高卒のくせに」とか「貧乏人は金稼ぐの必死やな」とか。
仕事と全く関係ない事でズンズンくる。
こないだまで恋の相談してたくせに、記憶障害なのかと思った。
>>155
酷すぎ…
周りが注意しても、聞く耳持たない。
あいかわらずヘンテコな『出来る女』で
「部下に注意して何が悪い!」とキレる。
クリステルも人間なので、100回に1回は計算ミスしたりする。
そういう時のアントンは「高卒、足し算教えたろか?」とか口出ししてくる。
そんな執拗なイジメが続いて、クリステルも皆も限界だった。
そんなある日、ベテランさんが社長のお供で出掛ける事になった。
普段ベテランさんが金庫の管理やお金を合わせてたけど、帰りが遅くなるので
社長もベテランさんも、その日はクリステルに任せてた。
社長はともかく、ベテランさんには居てほしかった。
何か不安でしょうがなかった。
会社の金庫は入れるものが少ないのにデカイ。
私が入れそうなくらいの大きさ。
銀行印とかも、その金庫に入れてたんだけど、金庫を開けると銀行印が無い。
焦って探すクリステル。
皆も一緒に探した。
アントンだけは知らん顔してる。
金庫を隅々まで探しても見つからなかった。
証拠はないけど、私も友近さんも犯人はアントンだと思った。
クリステル爆発しそう
これは凄い…
アントンは「だから貧乏人に金庫とか任せるから」とか言ってた。
ちょっと泣きそうになってるクリステルを見て、友近さんが強行突破に出た。
アントンの机にいき、横の引き出しを開けようとした。
もちろん抵抗するアントン。
必死の2人を見て、どうしていいか皆分からなかった。
もう会社の事務所じゃなかった。修羅場だった。
その時、社長とベテランさんが帰ってきた。
社長は「何や?どうしたんや?」って感じだったけど
ベテランさんは何となく分かったみたいだった。
アントンと友近さんと所へ行って、理由を聞いてた。
そしてまず私に「あんたの机の中、探していいか?」って聞いてきた。
もちろんOKした。
ベテランさんは一人一人に承諾を得ながら、社長の机まで探して廻った。
最後にアントンの所にいって、「探していいな?」って言った。
ベテランさんの顔には、何の表情もなかった。
アントンは無言で椅子から立ち上がった。
一つ一つ引き出しを開けていくベテランさん。
途中で動きが止まった。手には銀行印があった。
無表情のまま金庫へ直した。
そしてアントンに「どういう事?」って聞いた。
あんな怖いベテランさんを始めて見た。
ベテランマジイケメン
イケウーマン?
ベテランさんに惚れた
ベテラン乙
ちょっと焦ってたけど、さすがはアントン。
「私じゃないし。クリステルが入れたんやろ?」ってクリステルを睨んでた。
コイツ本当に凄いと思った。
事務所の空気は重くて真っ黒で、耐えられなかった。
アントンが来るまでは、とっても楽しくていい会社だったのに。
悲しくて悔しくてちょっと泣いた。
そしたら、クリステルが「私、辞めます」って言い出した。
社長はずっと黙ってた。
ベテランさんが
「社長、ここまできたら今後何が起きてもおかしくない。
誰が必要で誰が不必要な人材なのは分かってるはずですよね?」
って言っても社長はずっと黙ってた。
>>175
社長www
重い沈黙が続いて、終業時間になった。
やっと社長が口を開いたけど、ビックリする内容だった。
「ベテランが言うことも分かる。でもアントンさんは俺が世話になった人に
頼まれたから辞めさせるわけにはいかん」
その言葉を聞いたとたん、アントンは普通に「おつかれさん」って帰っていった。
ほんととんでもない女だな
>>179
みんな辞めちゃえ
それからちょっとして、ベテランさんと設計さん2人が辞表を提出してた。
クリステルも辞めていった。
その後もどんどん辞めていって、新しい人が大半になりアントンが
ますます調子に乗った頃、
私と友近さんも辞めた。
結局、ベテランさんは得意先だった所へ就職した。
クリステルは専業主婦になった。
友近さんも別の会社に就職した。
私は派遣登録をし、ボチボチ働いた
今でもクリステルとベテランさんとは年賀状のやりとりはしている。
友近さんとは、お互い忙しくなってだんだん連絡を取らなくなった。
アントン会社潰したのかwwwww
私が今年35歳になり、なんかあの頃を思い出した。
ベテランさんとクリステルと同じ35歳鬼婚小梨生活してるけど、
あの2人みたいに、素晴らしい人にはなれなかった。
仕事もそれなりに頑張って、常に笑顔でいるように心がけてるけど、
やっぱりあの2人には適わないと思う。
>>187
会社は?潰れた?