明日か明後日に続き投下する
アホなレスは無視で
自分のペースでいいので無理なさらず
待ってますね
続きが気になってしゃぁない
俺も待ってます!
とりあえず書く
次の日Aさんの家から帰ると元嫁は仕事を休んで家にいた
学校へは急な高熱で休むと言ったらしい
行けば間男に会うことになるからみたいに言ってた
とりあえず浮気が事実なんだから離婚は避けられないと言うとまた大泣きを始めた
絶対嫌だと抵抗されるも俺も譲れずで平行線のまま
ただこのときもそのあともずっと元嫁にあまり怒りがわかなかった
好きだったし裏切られたショックは大きかったが
このころの頭の中は別の人間に怒りが向いていた
一人は間男、もう一人は義父
共通点は大卒公務員ということ
これが当時の俺には大きなことだった
あまり嫁との結婚生活に触れてなかったのは仕事仕事で生きていたから
もちろん外食や旅行も行ったし喧嘩もせずお互い労いあっていたが
がむしゃらに働いていたのは確か
実際、結婚の許可をとるために義実家へ足を運んでいたときは
行くたびに義父からは罵詈雑言を浴びせられていた
高卒だのなんだのとそれはもう酷いもので義実家に行ってはへとへとになっていた
元嫁は申し訳なさそうにしていたが父親には逆らえないんだろう
ただごめんねと謝るだけの元嫁と二人でモヤモヤしていた
帰宅後に義母から心配と謝罪の電話が来るだけ救われてはいたが
思い出せないので申し訳ない
Aさん宅から帰宅して元嫁と話したあと
その日の授業が終わった時間帯に学校へ行き
最初は教頭が来たので用件を伝えると血相を変えて校長を呼び
その後間男も呼んで校長と教頭と間男と四人で話をした
間男は終始知らぬ存ぜぬを通そうとしてたが
ホテルINOUTの画像を見せ、それを誰が撮影したかの名前を言ったときに
間男の顔が真っ青になったのははっきりと覚えている
元嫁が心労で倒れ少し休むことと
後日弁護士が今後の詳細について間男に連絡する旨を伝えてその場は終了
弁護士さんに報告したら勝手に動くなと怒られてしまった
義実家へも事の報告と今後についての話をしなければいけないから
明日行くと電話をしろと言ったら元嫁はすぐに携帯で電話をした
背を丸めて「ごめんなさいお母さん」と何度も言っている姿がきつかった
気が強く背筋の伸びた日頃の嫁の姿が見る影も無くなっていた
このときの光景は今でも鮮明に浮かんで苦しくなる
切りまくりで申し訳ない
CQAUさん
仕事も乙です本人じゃないと解らない描写があり勉強になります
勉強と書いたら叱られますが素直な感想です
次を待ってます
続けます
当時の音声データを拾っていたときに多少書いていたので連投
翌日、元嫁を乗せて義実家へ
義母が迎え入れてくれて居間にいくと義父が座っていた
「貴女の口からきちんと説明して」「……はい」
「その前に弁護士の指示なので録音をします」
義母が頷く。義父は黙ったまま
鬼の形相で睨む義父の目を見ず頭を下げながら元嫁が説明を始めた
既成事実を作られそれを盾に何度も迫られたことを話していくうち
義母が泣き始める
ここまで言葉を発していたのは元嫁だけだったが
義父が大きなため息をついてから口を開いた
「それで、君は何をしにきた」
「報告と今後についての話し合いです」
「報告ならこいつだけでいい。娘は追い出す。私はもう君とは関係ない」
今聞き直してもおかしいと思うし苛立ちが湧く
「俺は離婚を考えています。忘れることはできないと思うので」
「離婚したく、ありません」
「最初の時に相談してもらえなかったのがショックなので」
「そこで言ったら離婚されると思ったから」
ここで元嫁が堰を切ったように泣き出す
聞き取れなかったが義母が何かを義父に言った
「相談できるほどではなかったわけだな。そうだな」
元嫁への義父の問いかけに元嫁の返事は無し
「ならば離婚すればいい。元から結果は見えていたんだ」
「そんな言い方しなくとも」
「何も手助けはしない。一人遠くで暮らせ。金は稼げばいいだろ」
「だから……」
「彼が離婚を望んでいるんだ。慰謝料でも払ってやればいい」
義父と義母のやりとりは今聞いていてもきつい
「そんな必要ない。こいつの落ち度だ。騒ぎを起こすな」
元嫁の泣き声がどんどん嗚咽交じりになる
「金ならあるだろう。それとも彼に吸われていたのか?」
これ聞いて俺にスイッチが入った
「稼ぎはほぼ同じです。月3万の小遣い以外全額入れてました」
「そうです。頑張ってくれていました」
元嫁が相槌を打ったのもあって一気に爆発した
「てか金の話より先になにかないんですか
大卒じゃないとか公務員じゃないとか偉そうに言っておいて
大卒のお前が育てた大卒が大卒と不倫してるだろ
偉そうになんだお前
大卒様のお前の躾で迷惑かかってんだ
ごめんも言えないのかお前」
別に親が不倫をしたわけでもないし厳密には父親が謝ることでもないし
あとは「あっ……」とか「こ……」とか
俺が昂ってへんな言葉を言いかけてはやめての繰り返し
1分くらい沈黙して俺が
「……帰ります。お邪魔しました」
このとき義父の顔を思いっきり睨みつけてたな
もっと言いたいことは山ほどあったが言えず
ただ顔真っ赤にしてた義父にどこか満足して義実家を出た
玄関を出たとき義母が元嫁の手を引いて外までついてきて
荷物をまとめる必要があるから申し訳ないけど娘を連れて行ってと
そして何度も深々と頭をさげてお願いしますとごめんなさいを繰り返していた
助手席に元嫁を乗せて義母に頭を下げ義実家を後にした