父と歩いていたら、知らない男『鈴木?』俺「人違いですよ」男『あっ…すいません』→すると、一緒にいた父の様子がおかしくなり…父「さっきの男を捜そう」

 

修学旅行でどんなところへ行ったとか、中学は何部に入ったとか、高校はどんなところだったとか、嫌いな先生とか、今は大学でどんなことやってるとかさ。
不思議なもんで、いろいろ似てるところあるんだわ。
好きな漫画の好みが、ちょっと上の世代向けで、マニアックなところであうんだわ。
「あずまんが大王」とか「げんしけん」とか「ねこきっさ」をマニアックとか言ったら怒られるのかもしれないけど。
俺は大学、マンガ同好会にはいったけど、絵はからっきしダメで、全然かけなかった。
兄も似たような部活に入ってて、たくさんイラストを描いてた。
pixivでたくさんあげて、たくさんコメントもらってた。
うらやましかった。

 

向こうの家もさ、片親だけど父親はすっごくがんばってるみたいで、生活水準がこっちよりもいいんだ。
こっちの家、普通に共働きだけど、海外旅行とか子供にPCとか車とかを用意できるような家じゃなくてさ、漫画とか小説はみんなブックオフだけど、兄はブックオフは使った事がないって言ってた。
同じ兄弟なのに、こんなに格差っていうか、生活水準違うんだなって、実感した。
今まで自分を貧乏だと思ったことなかったけど、初めて貧乏だと思った。
兄も今まで自分ちを恵まれているとは思ってなかったらしいけど、はじめて恵まれているって思ったみたい。

 

それから、日曜の夜もまた飲んで、月曜の朝に兄は帰って行った。
こっちは職場言ったら顔に青あざできて、上司先輩に心配されたんで
「兄弟喧嘩した」って説明したら「いい歳して兄弟喧嘩なんかするな」って軽く怒られた。

 

でも、23年で初めての兄弟喧嘩だったんだ。
なんか初めて、自分にも兄がいたんだって実感できた。

 

引用:MOJOLICA MOJORCA
画像出典:photo AC

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