2年ほど前の話。
主な登場人物は、俺→Jと元カノ、I美と、友人のA太
俺らはバイト先で知り合って、意気投合して、三人で遊ぶようになった。
俺は地方出身者の大学生、A太は地元、それも大地主の家の大学生。
I美は地方出身者のフリーターだった。
一緒に働いたのは数ヶ月だったけど、その後も三人で良く遊びに行ったり、俺のアパートで鍋パーティーしたりしてた。
A太はI美のことが好きだったみたいで、ある時俺に
「J、俺は不細工だし、もしお前がI美と付き合うって言うなら、それはそれで応援したいと思う。」
と唐突に言ってきた。
「いや、そんなん、まずI美がどう思うのか。」
I美は彼氏はいないって言ってたし、一人暮らしで危ないからたまに遊びに行ってやるよ。
とか冗談を言うと、真顔で
「ばかっ!一人暮らしの女の子が男の子を家に上げるわけないでしょ!変なまねしたらイヤだから、家は絶対に教えてあげない」
なんて怒るから、結構硬いやつなんだって、ちょっと感心して、俺もこの子いいなぁ、なんて少し思ってた。
俺とA太は大学を卒業して、社会人として毎日慣れない日々を暮らしてた。
I美も俺たちと一緒にバイトやめてたから気になってたけど、ネイルサロンで働いてるってmailで見て会えない日々
特にA太には家に招いてもらい、学生時代、仕送りもままならない時に、食事させてもらったり、泊めてもらったり、爺ちゃんには毎度勝てなかったけど、囲碁を相手してもらったり。
とってもお世話になったから、また落ちついたら会いたいって思ってた。
出来たらI美も一緒に。
そんなある日のこと。
ちょうどGW終わったくらいかな。
21時も過ぎた頃、ピンポーンて。普段あんまり鳴らない音がした。
ドアを開けたらl美だった。
俺「あれ?どしたの?何いきなり」
I美「久しぶり!近くまで来たからさ!元気?」って。
とにかく上がる?って聞いたら、うんって上がってきたけど、何かドラムバックとキャリーバックで尋常じゃない荷物。
俺「何か、あった?」
少し黙ったあと、I美は言った。
「なんかさ、ストーカーに狙われちゃった。家帰れないから出てきたの。泊めて」
え?まさか。
泊めるとか、俺理性とかねえし。
だから、警察行ったほうがいいよ、一緒に行こうとかいったけど頑なに、無理よむりって。
警察は事が起こらないと何もしてくれないって泣く。
俺は、泊めたら何するかわかんねーよ、って言ったら
「いいよ!あたしね。ずーっとJのこと好きだったの!」って。
なら、なるようになるじゃん。
その日から、I美は俺んちに住み着いたんだ・・・