ずっとずっと誰かに言いたくて仕方なかったことがあるので言い逃げる。
中学生のある日、寝坊で遅刻していったことがある。
両親は仕事で早い時間に出かけていたので、
私は自分で学校に連絡して遅れていくことを伝え、
「どうせもう遅刻だしな〜」
とゆっくり歩いて学校へ向かった。
通学路の途中では、住宅地にある平屋の空きオフィスの前を通るんだけど、大きめの敷地を清潔感のある白い塀がぐるりと囲っていて、そのあたりは普段から人通りも少なかった。
ふと見るとその白い塀の角のところに黒塗りの車が止まっていた。
薄紫のツナギを来た、汚い金髪の若い男の人がボンネットに腰かけていて、大きいサングラスで見えなかったけど、こちらをみているような気がした。
能天気だった私は車の横を通り過ぎながら
「おはよーございまーす」
と挨拶した。
すると男の人はニヤニヤしながら
「おはよーう」
と答えてくれたんだけど、なにか様子がおかしい。
ツナギの前を全開にしていて、中にはパ〇ツすら履いていない・・・