寝室のテーブルに手紙が置いてあった。生まれて初めて男性に手紙を貰いました。
男性って言っても旦那だけど。興奮してて、随分時間経ったんだけど、とにか書かせて。
「長い間思ってきたことを書く。
もう少し、少しで良いから普通になれよ。
風邪で辛いから晩御飯作れないとか、そんなこと言え。
なんなら、体も元気、心も元気だけど、何となく今日は御飯作りたくないですと言ってもいい。
半年に1度くらいならそんなこと言ってもいい。
罪悪感にしばられて、これ以上苦行みたいな生き方はもう止めろ。もういいだろ。
俺は知ってるから。無理して優しいこと、正しいことに縛られてこのままタヒぬなよ。
お前そんなんじゃ長生きできねえよ?
子供いなくて良かったって?そんな人生にすんなよお前。
子供はいなくてもいいけど、お前がタヒんだら俺どうするよ?タヒぬよ?心が。
お前の良さは俺が知ってるからいいだろ。それで許せよ、自分を許せ。
ハンザイ者だからなんだ?もうハンザイ者じゃないだろ。
ちゃんと罪を償ったんだからな。食べたいものを食べたいと言え。頼む。
俺、本当は知ってたから最初から。薄々知ってるって気付いてた?
たいした稼ぎないけど、通販じゃなくて、もっと好きな服を買ってくれ。
シャネルとかそういうのは、うちには無理だけど、1万円くらいの服ならたまに買っても うちは大丈夫だろ。もう本当に自分を許してくれ。
これ命令だからな。心配するな。」
ごめんなさい。ここの趣旨と違ってますね。
でも、墓場まで持ってくつもりの罪を持ってたのに、旦那が「本当は知ってるから」とか書いてるし。
知ってるって、何で知ったんだろう?