翌日、年齢的に早く子供が産みたい旨を改めて伝えたけど
「今はそんな気になれない、子供ってそんなに必要か?」
とか、
「お前と俺の子供じゃたいした事無いからいなくても良い」
とか、
「子供ってある程度幸福な産まれじゃないと伸びない」
とか酷い事言われた。
信頼出来る目上の方が、元夫にそれとなく話してくれた。
「あれだけ支えてくれた奥さんだぞ、感謝の気持ちは無いのか?」
というと、元夫は
「支えたっていいますけど、家事も収入もたいした事無かった、有り難いけど、そこまで凄い事ではなかったですよ」
と答えたそうだ。
だからその方は
「じゃあ今度はお前が奥さんを支えてやれ。彼女と子供を作って、専業主婦にして、お前の収入で暮らせ。彼女は子供を育てるからお前は家事もやれ。」
というと、夫は
「そんなにアレコレ無理ですよ!」
と答えた。
そこでその方が
「そうだろう、とても大変な事なんだ。わかるだろ。お前の奥さんは大変な思いで支えていたんだ。気持ちに応えてやれ。」
というと、夫は顔の前で手を振りながら
「あいつは、頑丈なんですよ!人一倍!田村亮子なみ!俺なんかよりずっと強いんですよ。女の方が強いでしょ。だから平気なんですよ、本当は。何か気に入らないからすねてるだけでしょ。元気な女ですよ。」
って言った。
私はその時となりの席でこっそり一部始終聞いていた。
その方が説得してくれたら良いな、なんて期待して。