あれはちょうど10年前のことなんですが、当時高校三年生だった私は他校の四人組のDQNに
カツアゲに会いました。
以下、連中をA、B,C,Dと呼称を振り分けます。
私は稽古が厳しいことで有名な空手道場に6年通っていたのですが、ケンカをしたことはありませんでした。
だから、DQNに囲まれたときもすっかりビビってしまい
「ぼ、ぼ、ぼ、僕は空手やってるんだぞ。強いんだぞ」
と叫んだら、声が裏返ってしまいました。
そしたら、DQNどもは大爆笑しました。
A「そうか、そうか、空手やってんだ。すごいね〜」
明らかに信じてない口調で言います。
A「ローキックってあんだろ? あんなんでホントに人が倒れるわけ?」
私「モ☐に入れば」
A「じゃあ、さ、オレにローキックしてみろよ。それでオレが倒れたら、許してやるよ」
他の三人もニヤニヤしながら、馬鹿にしたようにこっちを見ています。
私「じゃあ、蹴るから、前の足のほうに体重かけてください」
A「こうか?」
私「そうです。じゃ、蹴ります」
そこで、私は思いっきりローキックを放ちました。
Aは「はおうわ!」みたいな声を出して、そこに倒れました。
すると、Bが「テメェ、何しやがった」と叫びました。
「いや、何しやがったって、ローキックですよ? Aがしろって言ったからしたんですよ? あなたも聞いてたでしょ?」
と、言おうと思ったら、Bがなぐりかかってきました・・・