「はい、株式会社○○ Aでございます」
A係長が怪訝な声色で言う。俺はA係長の会話の内容に、恐る恐る聞き耳を立てた。
「私はAと申しまして、Mでは無いのですが・・・」
「Mに何か御用でしたでしょうか?」
「ああ、左様でございますか。ではお伝え致します」
「・・・はぁ?」
「・・・失礼致します」
電話を切ったA係長が、不機嫌な顔で戻ってきた。
そして俺にこう言った。
「なんか、やけに明るい声でとんでもない事言いやがった。頭に来たから切ってやった」
「Mさんですよね!っていきなり言われた。俺Aだって言ってんのに。人の話聞けっての」
「で、Mさんに伝言してくれって。何言うかと思ったら、『Tさんは残念でしたね』だと」
「『Mさんが来てくれても良かったんですよ』とか。わけわかんない」
俺はなんとか平静を装いながら、A係長の話を聞いていた。
その後少しして、俺は会社を辞めた。
あの電話の主は何者だったのか。
T主任は俺のせいで死んだのか。
今でも分かっていない。
92: 名無しさん 2014/03/30(日)02:46:14 ID:CVzNoapsZ
>>87 うえーーーー!!!コワイ!!!
こんな時間に読むんじゃなかった・・・
97: 名無しさん 2014/04/23(水)17:47:37 ID:Ukf0p334k
>>87-91
怖いんですけど!
会社で残業したくなくなるって…
93: 名無しさん 2014/03/30(日)08:20:46 ID:ruRjYo96Q
おおおこの話は初めて読んだ
94: 名無しさん 2014/04/03(木)19:48:43 ID:f1jWZ7bH7
声は快活そうなのに…っていうギャップがますます狂ってる感を煽るね
怖い